前回は、四つ子の妊娠が発覚し、「減胎手術」を進められました。
今回は、この手術について改めて調べてみたことを簡単にお伝えします。次のブログで私の場合の手術について書いていきます。
私が手術を勧められたときには、減胎手術について調べてみてもあまり情報がありませんでした。また、クリニックの看護師さんにも、「あまり大っぴらにはできない手術だから…」と言われたことを覚えています。なので、もし減胎手術に直面されいてる方にこのブログが届けばうれしいです。
https://news.yahoo.co.jp/feature/1484/
↑割と最近の記事で、減胎手術について書かれいてるものがありました。当事者、医師など様々な立場で書かれています。
記事の中に出てくる、日本で初めて減胎手術を公表した「諏訪マタニティクリニック」さんのHPにいくと、当時の心境など詳しく読み取ることができます。↓
多胎一部救胎手術(減胎手術)
排卵誘発剤は1970年代後半に使用され始めました。また、体外受精も増え、1980年代には多胎妊娠が多発し、中には、5つ子、6つ子という例もあったようです。当時は、減胎手術はなく、全員産むか、全員諦めるかという二択でした。
1986年に初めての減胎手術に成功し、それ以降たくさんの手術が行われ、諏訪マタニティクリニックさんで手術を受けた98%の妊婦が出産に至り、通常の妊婦とほとんど変わらない妊娠経過、出産でした。
やはり、手術を公表した時は、強いバッシングに合い、日本母性保護産婦人科医会(現在の日本産婦人科医会)は禁止の通達をだしました。
しかし、当時多胎妊娠が増えてきたのにも関わらず、そのリスクについては周知されていなかったようです。双子や三つ子が「かわいい」というイメ―ジがもたれやすいですが、妊娠中や分娩時、産後、育児中など、母子ともにいろいろな意味でリスクが高いです。(私は、育休中に倒れて救急搬送されました…そのことについてはまた後日…)
その後、2000年代になり、減胎手術の必要性が認められたものの、具体的には何も定められないまま、手術の公表から30年以上が経過して今に至ります。
Yahoo!の記事の中にも書かれていますが、減胎手術を拒む病院も多く、中には全部の赤ちゃんを諦める方もまだいるそうです。
この手術については、「賛成」「反対」と一言で言える問題ではありません。手術を受けた当事者も答えられないと思います。国全体として考えていかなければいけないことだと感じています。
高齢出産は増え、高齢でなくとも女性の不妊は増えていると思います。不妊が増えているということは、不妊治療をする方が増え、多胎妊娠の可能性も高くなるので、同じような問題に直面する方がこれからもいるでしょう。その時に、今のグレーな状態のままでは苦しむ人が増えるだけです。減胎手術に関する法の整備が進むことで、減胎手術を行った人がもつ罪悪感が、ゼロにはならなくとも、少しは和らぐのではないでしょうか。現に私は、減胎手術を受けたことについてほとんど話していません。(両親と本当に親しい数人の友人にだけです。)
また、これから妊娠をする方、不妊治療をする方も、減胎手術という現実があることを知る必要があると思います。私は、恥ずかしながら、知りませんでした。
不妊治療だけでなく、妊娠を望むとき、私たちは「命の重さ」にしっかり向き合っていかなければいけません。
減胎手術を行ってよかったですか?と聞かれたら、「はい」と答えます。なぜなら、かわいい二人に出会うことができたからです。むしろ「はい」と答えられないと、出会うことのできなかった二人に顔向けできません。
長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました。次回は、私の手術について書きます。
これから赤ちゃんを授かる皆さんに届きますように。
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